子羊で沈黙・・・の巻-1

 しんのじ、実は子羊肉が大好物なのである。日本国内のレストランは勿論、若い頃は海外でも子羊肉を食べて回っている。例えばフランス、イタリア、オーストラリアなど。また日本にはNZの質のよい肉も入ってくる。
 子羊肉の面白いところは、部位によって、産地によって、年齢によって、また飼料の違いによって味が微妙に異なる点だ。また、年齢による子羊の味の違いも若干わかるし、うまくいけば食べている飼料の違いもわかることがある。
 まず、部位による違いをいこうか。とは言っても、日本でレギュラーに手に入るのは主に二箇所。第一位は何と言っても背肉(言ってみればスペアリブ)。あの、片手で細い骨を持てて、上品に三口位で食べられるアレだ(フレンチやイタリアンに、たまに行かれる方はわかるだろう)。塊で買う時には、フレンチラムラックなんて呼び名で、500グラム単位ぐらいで売っている。それを骨に沿って切り分ければ、片手で持てるサイズになるわけだ。
 そして、入手し易さの第二位は、ちょっと差がついて、腿肉。一本モノの腿肉は、一本で2キロ前後もあるであろう。骨付きで、全長30センチを超えるなかなかの大きさの物体である。例えて言えば、「はじめ人間ギャートルズ」の、手で骨の部分を柄のように鷲掴みして食べる、あの肉塊のような感じと言ったらイメージしやすいだろうか。これが、ネット等の卸で冷凍モノを買えれば、4000-5000円と格安なのである(単純計算すれば、100グラム当り200円ちょっと)。とりあえずアップしてておき、ぼちぼち「その2」、「その3」と繋げて参りますね。