愛しのヴァランシエンヌに日生劇場で出逢うの巻:その3


 2011年もスタートしたかと思ったら、大忙しのうちに、気がついたらもう月末・・・!明日から出張だし、まだ漕ぎ初めもしていないし(3月末までビッチリスケジュールが埋まりかけていて、いつ海に戻れるか大いに不安!)、仕事の上でもヘビーな出来事があってたりと、波乱のうちに2011年は走り始めております。
 いつになったら、話が先に進むのか!もう相当、しびれを切らし、見捨てて下さった方も多いことと思います。ま、ブログなんてのは私的な、ある意味、自慰的なものでもあるのですから、ま、テキトーに好き勝手に続けちゃいます。みなさん、たま〜にフラリと寄って下さったら、もう望外の悦びだったりするわけです。ま、お気楽に(笑)!
 緩和、じゃなかった閑話休題。気持ちよくオペレッタに酔いしれ、向かった先は受付の裏、関係者のみ通行可能な、楽屋への道。係の人に許可を受け、他の方々と一緒にしばし待って、大きなドアの奥の向こうから、一杯飲んでほんのり上気した方々が家路を急いでいたりします。そう、Bプログラムの初日は上出来だったのか、祝杯を上げたみたいでした。ジャージ姿で額に汗が光るわが真実子さま、まだ息が弾んでいます。そして話しっぷりがオペラチックな大きく表情豊かな声であることに、話し始めて自分でも気づいて笑っていました。楽しく、そして激しかった舞台の余韻を残した、彼女との束の間の、しかし貴重な時間を過ごさせてもらいました。
 夕闇迫る大都会。タクシーに乗った散人先生としんのじは浅草を目指します。行き先はかの有名などじょう料理のお店。活気あふれる店内は、老いも若きも大いに話し、食べ、精力的に皆が楽しんでいます。江戸時代そのままの店内には、外人さん達も興味津々です。どしょう鍋に葱をどっさり載せ、胡坐をかいて、辛口の日本酒で話も進みます。舞台の話、芸の話、人生とは、等々。散人さんと、この東京で劇や芸の話をし、どじょう鍋を突つくのは最高です。
 二次会は、銀座です。目指すはかつて散人先生が懇意にしていた串焼き屋さん。歩けども歩けども見つかりません。おそらく、もう店を閉めたのではないかということになりました。途中で妙齢の女性占い師さんに将来を占ってもらったりもしました(僕は、芸術家肌の二人が、助け合って楽しく暮らしていくでしょうと言われ、あ、なるほど、と、家内との今後をちょっぴり安堵したものです(笑))。
 ある瀟洒な一杯飲み屋的ワインバーに、グラス片手に艶然と微笑む和服姿の麗人が二人・・・。しんのじのみならず散人さんも吸い込まれていました(笑)。気がつくと二人して、そのお店に入っていました。本当に品がよくて笑顔が素敵なそのお二人は、さすがに素人ではなく、銀座の高級料亭の女将さんと仲居さん。楽しく話してひと時を過ごし、名刺交換までしちゃいました(そしたら、後でびっくり!面相筆で素晴らしく丁寧に宛名書きされて届いたダイレクトメールは、一人前最低1万5千円からのコースが書き記してありました(汗))。
 まだまだ続きます(笑)。三次会は六本木です。散人先生、だれかに電話をかけ、呼び出しておられます。しばらくして、到着されたお二人は、落ち着いた風貌の初老の男性と、孫にも見える、可憐な女の子(と言っていい女性)の二人組。男性の方は僕も存じ上げている、某プロダクションの社長。女性はそこの新進女優さん、TKさんでした。ゴルフの宮里藍ちゃんをちょいとスリムにして可愛くした感じのスイートな女優さんです(藍ちゃんファンの皆様、ごめんなさい)。民芸風居酒屋で、魚や惣菜を突きながら、演劇論が熱く語られます。本当に面白く、勉強になるやり取りの連続です。
 盛り上がった不思議な四人組(笑)は、ついに四次会、カラオケ屋まで突入します!長崎のオジサン二人組は、彼女にザ・ピーナッツ山口百恵さんを教えようと躍起になります。彼女は彼女で、ミュージカルの勉強や、慰問のためのレパートリー作りにも興味津々の彼女、真剣に付き合ってくれます。僕は僕で、久々にハモれるので楽しくて、つい上をつけたり下をつけたり、オブリガートをつけたりとはしゃいでしまいました。社長は社長で、元・名斬られ役の演技力よろしく、長台詞付きの演歌を見事に歌い上げられます。散人先生も、裕次郎モノや演歌はお手のモノ、です。
 そうやって深夜まで、時間を忘れて歌い騒ぎ、不夜城の六本木の夜は更けていきました。お別れする前、社長さんが撮って下さった写メが、これ。オジサン二人、盛り上がっているでしょう(爆)?顔がほどよく飛んでいるのは、ちょうどバックにSMAPの広告が燦燦ときらめいていたからなのでした。彼女、去年、SMAPよりも売れに売れた某・男子グループの一人と舞台で共演しています。今後、もっともっと力をつけ、第一線で活躍する女優となることでしょう。彼女の将来に、明るい未来がありますよう!