初打席で満塁ホームラン!(たぶんもう、僕の人生で二度とない)

 あんまりスポーツの試合で活躍したという記憶がない僕の、一生のうち、もうないかもしれない栄光の場面を、幸いにも昨日体験することが出来た。他人様にとって全く面白くもない話も、ブログとなるとつい書いてしまう自分が怖いが(汗)、一応記録しておこうと思う。
 昨日は、長崎くんちの踊り町のうち、集まることの出来る5ヶ町が集まり、ダイヤランドソフトボール場にて、親睦ソフトボール大会が開催された。わが八幡町以外は、お隣の麹屋町、そして五島町、榎津町、それからおくんち本番を終えたばかりの銅座町が参加。多くの参加者は、長袖シャツの上に、それぞれの町のおくんちTシャツを着ての参加だ。それぞれの踊り町は、おくんちの出し物の練習をする際、根曳衆や関係者が、その出し物や風物のイラストが描かれ、町名の入ったTシャツを作り、着用している。このTシャツは、町を代表して何かのイベントを行う際等にも、しばしば着用される代物なのだ。
 目に痛いほど青々と晴れ渡った空。飛行機雲や、多彩な花火にも似た筋雲が青に映える。時々刻々と変わる雲の様が美しい。夏から一気に晩秋に切り替わったような今日この頃だが、秋のカラリとした風は、少し冷たいが心地よい。
 第一試合、銅座町との対戦で、1回表、2死満塁で打席が回って来た。正直、強打者とはとてもじゃないが言えない僕は気が重かった。たしか初球だったか2球目だったか、スローピッチの投げ方でも、特にゆっくりとした低めの球が来たので、とりあえず一人でも本塁に返せたら、と願い、無心でバットを振った。
 するすると三遊間を低いライナーで抜けた打球は、たまたまセンターとレフトが広く間隔を空けて守っていたちょうど間を転がってゆき、一塁回ってトットコト(これを知っている人は古株ですな(爆)!)、二塁回ってトットコト、と、気付いてみたら本塁まで走り込んでしまい、なんと(いわゆる)ランニングホームランになってしまった。町の青年団諸氏とハイタッチの連続。これは本当に痛快だ!ただし、もう太腿と膝はカチカチになって乳酸が溜まった感じで、第一試合の、しかも初回にして、もうほとんど余力なしの状態となってしまった。
 結局、第一試合の結果は8対7の逆転負け!次の試合は、疲労困憊のため休ませてもらい(ちょっと最近また再発している眩暈発作も少し出かかっていたのもあった)、第3、第4試合には復活してまた参加した。結局、たしか1点差で惜敗した試合がもう一試合あり、他の2試合も負け。要は4戦全敗だったわけだ(涙)。僕が最初に運を使い果たしてしまったか!ま、わがチームには小学生も数名混ざって一緒にプレーしたとか(他のチームがあまり手加減してくれなかったのが大人気ないなあと、笑って野次ってやったんだが(爆))、うちの町の人間はお人好しの人が多く、あまりガツガツしない(これは本当!)とか、いろいろと理由はある。
 結果はともかく、快晴の秋の一日、風の吹く、丘の上のグランドで、一日親睦ソフトボール大会に興じることが出来たのは何よりだった。筋骨隆々たる見事な体格の若者達に混じって、50間近の小腹の出かけたオッサンである僕も、なんとか気を吐いたと言いたいところだが、明けてみれば、今日はもう、膝と太腿、それに右腕の前腕が凝りまくって仕方がない。もう、一歩一歩踏み出すたびに悲鳴が上がりそうな位、パンパンに張っている。この筋肉痛も、何となく心地よく感じられてしまうほどに、初打席満塁ランニングホームランってのは陶然たる体験だった。