しんのじ、50にして「ももクロ」に嵌っちまう!の巻

 ま、表題通りのことなんですが(笑)。

 振り返ること35年以上前、しんのじはピンクレディに恋焦がれました。特にミイちゃん。
下敷きに雑誌「明星」の写真切り抜きを挟んで持ち歩いていました。あの頃は音楽が特に
好きな頃でもあり、耳にしたヒット曲のメロディやハーモニーを、ピアノに即興アレンジして
弾いては楽しんだものでした。

 あれから35年余りが過ぎ、50歳になっちまったしんのじは、この春先、ふとしたことから
「妙に熱くて真剣な」アイドルグループ、ももクロちゃん達のことを耳にします。そして、
その日から、次々と動画サイトを漁る日が続くのでした。ヒット曲「行くぜ!怪盗少女」で
は、「茶畑のシンデレラ」こと夏菜子ちゃん(レッド)が、高さ、反り具合共とんでもなく凄い
エビ反りジャンプを炸裂させることに心打たれました。また、5人それぞれのメンバーが、
個性に富んでいて飽きが来そうにないこと。ライブでは、演奏の後、揃って10秒以上も頭を
深く下げる気持ちのよい少女達であること。

 知れば知るほど、彼女たちの真摯な生き様に魅せられ、そしていつしか、子供のいないし
んのじは、彼女達がまるで自分の娘のように感じられ、無意識にいつも応援するようになっ
ていたのでした。

 僕が知るちょっと前に脱退した「あかりん」こと、ソロでモデルや女優として現在活動中
早見あかり嬢も、脱退にまつわるいろんなエピソードを知るにつれ、好きになり、応援し
ている今日この頃です。彼女は、「アクロン」だったかのCMで、清純で明るい美少女ぶりを
見事に発揮していますし、BSの「ウレロ!未確認美少女」(だっけ?)シーズン2でもコミ
カルな持ち味をうまく出しており、実力派お笑い陣に鍛えられて頑張っています。

 今の僕にももクロちゃん達の魅力を語らせると止め処なくなりますが(笑)、そんな想い
が募り、ついに先週、福岡サンパレスでのライブに参戦して参りました。生まれて初めて、
カラーペンライトを振ったり、コールをかけたりと、モノノフ(忠誠心溢れるファンを、名物男
の川上マネージャーが武士になぞらえて命名)の仲間入りをしてきました。とってもとっても
楽しかったですが、その辺の話題も、近いうちにアップ出来ればと思います!

 

音楽のこと 家族のこと

 気がつけば、もう、あの大震災から1年半近くが過ぎてしまいました。この一年余、家族のことを
改めて思い返した人も少なくなかったことと思います(そう言えば、もう一つの大災害、阪神大震災
の3日前、1月の寒い最中に出張で激甚災害地区に行っていたことをふと思い出しました)。

 しんのじの二人の弟達も、思うところがあったのかもしれません。昨年6月の末弟の結婚に続き、
年末にはすぐ下の弟もゴールインしました。木枯らしで凍てついた京の街で、年の瀬も押し迫る某日、
挙式と披露宴が行われたのでした。寒い朝、有名な某神社で、雅楽の生演奏(身が引き締まるいい音
でしたが、あれだけ寒かったのに、古式ゆかしき装束は結構薄着でして、よく震えずに吹けたものだ
と感激!)をバックに、厳かに挙式が行われました。

 披露宴は打って変わって、某名刹が経営する懐石料理店にて行われました。この少しこじんまりと
した、しかし大変心温まる宴は、とても楽しいものでした。幸か不幸か(笑)、次弟のお嫁さんも音楽
の世界の人です。彼女のお仲間の演奏も素敵でしたし、特にオペラ歌手のYさんの「ある晴れた日に」
は絶品でした。息の合った伴奏をその場でやったわがカミサンも、なかなかにグッジョブだったと思
います(身内びいきで失礼!)。

 僕も、末弟の披露宴に続いて、出しゃばってしまいました(汗)。僕らが結婚した二十数年前、自ら
の披露宴で、最後に御礼の言葉に代えて連弾した坂本龍一氏のParo Libleを再演したのでした。久
々に真面目にピアノを弾いたり、アレンジし直したり(自分が弾き易いように(笑))と、結構大変で、
夜なべ仕事の連続でしたが。

http://www.youtube.com/watch?v=z2E_p-r2TJI

 その他、両家で合唱団を編成し(弟のお嫁さんのリクエストで、僕が仕切って答えました)、坂本は
坂本でも九ちゃんの方の「見上げてごらん 夜の星を」(実は母が彼の大ファンでした)、特にこの曲
は震災後のみんなの気持ちを代弁しているところもあるので是非入れたかった。そして、弟のお嫁
さんのお母様がウイーンで歌っていらしたという「Ave Verum Corpus」。硬軟両方の曲を携え、総
勢10名足らずのミニ合唱団は、楽しく心を一つにして歌えたのではなかったかと思っています。

 これも、パート数やアレンジ(今回はプロの書いた楽譜にしましたが)をあれこれと迷い、Ave
Verumは四部、見上げてごらんは三部としました。後者は、なるべくシンプルだけど味のあるアレンジ
の楽譜を探しました。

 音楽からはセミリタイアしてしまっている僕ですが、時々発作的に音楽したくなっちゃったりして
います。披露宴っていうのは、そんな僕にまたとない刺激となり、また試練の場となったのでした(笑)。

 練習していて思ったこと。調子がいいと、意外と高い声が出るようになっていたことに驚きました。
本当に調子がいい時、まぐれでかもしれませんが、「誰も寝てはならぬ」の最高音(Vincero!の所)が
出ちゃいました。秋風が吹き始める頃にでも、練習を再開しようかな・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=ARf8tbJVXjs

 ちなみに、この動画、面白すぎる!テノールの見得の切り方を茶化す感じが最高です(笑)。天上の
パヴァロッティも、笑って許してくれるのではないでしょうか。

 合唱の楽しさをしみじみと思い出しつつ(高校〜大学と嵌り過ぎた!)、キョンキョンの「木枯らし
に吹かれて」を四部のコーラスのカッコいい系にアレンジしたいな、なんてふと思ったものでした。
たしか作曲はアルフィーの高見沢氏だったと思いますが、あの頃の歌謡曲の良質なエッセンスがしっ
かりと詰まった名曲だと、常々思っています。

しんのじの昨秋からの楽しみ〜シーカヤックで曳き釣り!

 カヤックで、昨秋からハマッってしまった曳き釣り(トローリング)を時々楽しんでいます。今まで
釣ったことのある魚は、ワニエソ(大型になるエソ)、キジハタ、むか〜しにはスズキ、そして今日、
新入り(笑)のシいラ、といっても33cmの可愛いヤツが二匹だけですが。


 一番の大物は、昨年のクリスマスに、明け方出艇してゲットした63cm、2キロのお化けワニエソ。
これは思いっきり引きました。ブリの子かと思った位。今日のシイラは本当に小さかったですが、
さすがにパワー自慢で有名な魚だけあって、あの魚体のわりにはなかなか楽しませてくれました。


 僕の漕ぎ仲間、Sさんは、先日、同じ場所でハガツオを釣り、刺身で楽しんだとのことで、よ〜し、
次回は俺も!と少し意気込んでいます。

しんのじの夏−番外編

 番外編として、食べ物のことを少々。

 そう言えば、何年か前、プロガイドのいわおさん達のご結婚披露パーティに呼ばれた時、お祝いとして
生ハム風にライトに仕上げたベーコンを1キロ作って贈ったことをふと思い出しました。その後、あの匂い
だけで一週間ご飯が食べられます!と、いわおさんから最大級のお褒めをいただいたのでした。
 
 今回、久々の積丹詣でを前に、そのことが頭をよぎったので、お土産はお手製の肉製品がよかろう!!
ってことで、今度は特製チャーシューを1キロ持参しました。ラー油から手作りし、香り豊かに仕上げ、
そしてトロトロに仕上げました。去年、積丹を訪ねて数日後、今度は奥様から、冷やし中華に乗せたり、
ご飯のおかずにしたり、毎日楽しませていただいています、と、また嬉しいお便りをいただきました。


 北海道でのお店のお話を二題。一つは、カミサンのリクエストで、清水の舞台から飛び降りる(笑)
つもりで訪れたフレンチの一流店、Mの札幌支店。さすがに日本でもよく知られたフレンチシェフの店で
あるので、値段もなかなかだが、料理の質もたしかに高かった。特にオードブルは、甘味、酸味、旨味
をバランスよく配した毛ガニのほぐし身の一品で、よく出来ていた。他の皿も一皿ずつ取りこぼしのな
い味であり、レベルのムラなく、安定感のある味わいでありました。


 なんて、偉そうに書いているが、おそらくそう言わしめている理由の一つが、普段、長崎市内で時々
食べている洋食のレベルが高いことだと思う。本当にいいなと思ったのはオードブルだけで、後はよく
作ってあるとは思ったが、心を揺さぶられるレベルには至っていなかったから。メインの子羊も確かに
ほどよく焼けていたが、焼き方だけみれば長崎の名店、Pの焼き加減は更に素晴らしいもの。


 知人宅に泊めてもらうカミサンと分かれ、最後の晩に僕がレンタカーを飛ばして行ったのは、夕張
の先、美唄のS寿司。実は、こちらのお店はネットでの知り合いで、駄洒落の大好きな、ちょっと熱い
亭主が、楽しいブログを書いておられ、これを介して知り合ったのだった。


 美唄の駅の先のちょっと寂しい商店街の一角に、そのお店はあった。僕もかつて大好きだった格闘家、
前田日明氏の大ファンで、本当に細かい良い仕事をする、腕利きの店主でいらっしゃいました。今でも
強烈に覚えているのが、「クロシビカマス」という、小骨の多い魚を丁寧におろし、骨を抜いた身で握
ったお寿司。繊細な甘味と旨味をたたえたこの握りはまさに絶品で、信じられない位の大出血価格で供
していました。


 実は裏話があって、このお店でとんでもないハプニングがあり(笑)、その関係で一晩、レンタカーで
車中泊するハメになったのですが、ま、これはシークレットにしておきます。

偉大なる舞踏関係者の逝去に想う

 フランスのバレエ振付家ローラン・プティ氏が昨年、自宅のあるスイス・ジュネーブで死去した。87歳だった。1940年にオペラ座入団、48年に「バレエ・ド・パリ」を結成し、ルドルフ・ヌレエフら有名舞踊家と共に創作活動を行った。

 55年にフレッド・アステア主演の米映画「足ながおじさん」の振り付けを担当、「ダンスの魔術師」と呼ばれた。詩人ジャン・コクトーと作った「若者と死」で深い心理と官能性を表現したほか、文学的な「プルースト失われた時を求めて〜」、軽妙な「こうもり」など多彩な作品を残した。

 日本でも人気が高く、今年公開された映画「ダンシング・チャップリン」では草刈民代さんがプティ作品に挑む姿が紹介された。牧阿佐美バレエ団新国立劇場バレエ団も多くの作品を上演している。2003年に旭日中綬章授章。近代バレエの振付けに、多大な影響を与えた人です。

 ドイツが世界に誇る、ストイックなカリスマ現代舞踏家、ピナ・バウシュ女史も近年亡くなられた。彼女の炎のような生き様は、「ピナ」という題名で映画になり、国際配信された。長崎でも、かのセントラルという、本当に渋い作品をコツコツ上映し続ける玄人好みの小さな映画館でもやっていたと知ったのは、終わってからだった・・・。DVDで観たいなと思っています。

 他の分野と同様かもしれませんが、舞踏の世界でも時々カリスマが出現し、その人を中心に世界が回っていくように感じます。一昔前は、モーリス・ベジャールもそんな存在でした。

http://column.madamefigaro.jp/culture/cinema/pina.html

しんのじの夏-4

 積丹を漕いだのは2011年の7月末だったから、もう11ヶ月前を切った!早く
追いつこう・・・。

 林の中のログハウスに泊めてもらい、楽しい夜を過ごした翌朝は、いよいよ
待ちに待った積丹沖のパドリング。僕ら夫婦が乗せてもらったのはウィルダネ
スシステムズのノーススターという二人艇。やや重量級のこのフネは安定性が
よく、またシートが快適な造りで有名。いわおさんは、「一人で大丈夫」と言い
ながら大変器用に40kg超のこのフネを、スルスルと磯浜まで降ろしてしまい、
その手際に大層感心した。

 簡単な説明を受けた後、ガイド艇として先導する彼の後に付き、オレンジ色
のゆったりとしたフネは北の海に滑り出したのでありました。南欧の海と同じ
感じの深い群青色をした昆布の森の上を、うっすら汗をかきながら、前のシー
トに乗るカミサンと一緒に(といっても、すぐに疲れたり飽きたりしてサボる
(笑))漕ぎ進むのは爽快この上ありません。いわおさんは「暑い、暑い!」
を連発しますが、あってもせいぜい25度そこそこの晴天は、南国育ちの僕らに
とってはゴールデンウィーク明けといった感じ。体感気温の違いが興味深かっ
たです。

 入舸の漁港脇の磯浜から出発し、静かで心地よい海を漕ぎ進み、積丹岬から
東に回り込み、有名な女郎子岩(じょろっこいわ、着物を着た女の子に見える
奇岩)のそばでお昼休み。短パンに長袖のラッシュガードで、念願のシュノー
ケリングにトライする。海水が予想以上に冷たい!間違いなく15度以下。かな
り透明度の高い海の中には、リボン状の細い昆布がビッシリと生い茂っている。
魚はあまり目に入らないが、ウニの小さいのがたくさんいる。

 さすがに15分も潜っていると、南国の人間は寒さで限界になり、いわおさん
が用意してくれた絶品のタコス(朝、丸いのをたくさん焼いていたようだった
のは、これか!)に舌鼓を打った。スパイスを程よく効かせた挽き肉をその場
で炒め、予め用意してくれていた丸く焼かれたトルティーヤに、野菜と一緒に
包んで食べる。

 この時、用意してくれていたチリソースが素晴らしかった。チポートレとい
う、燻煙をかけた唐辛子で作られた大人味のソースをたっぷり振って食べると、
味にスモーキーな深みが加わって最高!これはピザにもきっと合うと思う。
元々メキシコ由来のチリソースみたいだが、これはお勧めです。  

 磯の岩の上で、ひとしきりアウトドアランチを楽しませていただいた後、幌
武意海岸の断崖を右に眺めながら漕ぎ進み、マッカ岩まで回り込んだ所で、少
し折り返し、近くのビーチに上陸して、10キロ強といったところのライトツー
リングが終わったのでした。その後、彼の奥様が車を回送して下さって艇と共
に帰り、ログハウスのすぐ近くにある「積丹の湯」という、大変気持ちのよい
公営の天然温泉にゆっくりと浸かり、後ろ髪を引かれる想いで、レンタカーに
乗った僕ら夫婦は、一路、札幌を目指したのでした・・・。

しんのじの夏-3

 約一年前の日記を、今になって必死に記憶を反芻しながらアップしていくって、本当に
Mな感じ(笑)。でも、早く追いつかなければ、延々とこの作業のループになってしまう。
 
 彼らの素敵なログハウスで、かわいいお嬢さんをあやし、彼女が眠りについてからは、
地元・余市の地ウイスキー(ニッカのスペシャルなシングルモルトだったと思う)と自家
製の○○酒を、これまた地元のコクのあるレーズンバターを肴に頂戴したことを懐かしく
思い出す。特に酒飲みを自認するカミサンに至っては、秘蔵の品の○○酒を本気で飲み
干してしまいそうだったので、相当冷や冷やした。


 翌朝は待望のミニ・カヤックツアー。いわおさんがプロになる前、積丹の海をご一緒さ
せていただいて以来のご当地だ。あの時、といってももう約10年前だが、美国の浜で料理
勝負!大会となり、地元の腕利きアウトドアマンが飛び入りして、北海道チームは自家製
醤油イクラ!を大量に投入した、おろし大根たっぷりのみぞれ鍋、そして僕は北海道の大
アサリをしこたま入れたチャンポンで、ビーチで出来得る最高の「鉄人ごっこ」(笑)を
満喫したものだった。それにしても、あのみぞれ鍋は、本当に贅沢の極みだった・・・。


 反芻しているうち、過去の記憶まで出てきてしまい、脱線を重ねつつ、ダラダラと進行
していっています(爆)。すみません。